射出成形に関する特許を出願しました

私たちはよりよい品質と安定した生産の維持を図るため、日々成形技術の向上に取り組んでいます。この度、当社の試作研究によって得られた成果をもとに、特許出願を行いました。

金型内、ガス(エアー)排出用ベント部で圧力測定を行う構成とし、キャビティ内が樹脂に置き換わる際に排出されるエアーの圧力を測定する仕掛けです。また測定結果は成形機へフィードバックすることで適正な充填制御を実現可能にしました。

金型キャビティ面に加工が必要な従来の樹脂充填圧力測定の方法は、どうしても成形品に不要なマークを残したり、金型製作段階から構造設計や承認作業が必要になります。

反面、当社の発明は金型のキャビティ面に一切加工を施さないため、古くからある金型にも容易に機能を追加できたり、様々な規制でキャビティ構造の変更がむずかしい金型にも応用可能で汎用性が高いことが特徴です。

排出エアーの測定値は充填不良(ショートショット)を検知したり、連続生産中のガス汚れ等によるエアーベントの機能低下状況も数値化されるため、充填圧を良品成形時の適正値になるよう制御することが可能になります。

これからも様々な問題に向き合い、改善活動の継続と技術の向上に努めてまいります。